三丁鼻と落殺刑
三丁鼻 |
桟橋から見た三丁鼻 |
干潮時の三丁鼻 |
ある時役人が落殺者をつれて三丁鼻に行き処刑を執行することになった。太陽が東から昇る頃だったという。罪人は、刑の執行前に役人に次のことを懇願した。「太陽を前にして死んでいくのは忍び難い、この世の最後なのでどうか太陽を後ろ向きにして落としてくれないか。」と役人は願いをかなえてあげた。そして落殺の瞬間、罪人は役人をしっかりと抱きしめ奈落の底へと落下していったのである。それ以降、落殺処刑は行われなかったと言われている。[与路島誌:三二][石原2006:233]